去年の今頃、息子は公立高校の受験の真っただ中でした。
精神状態がおかしくなっていた夫の、攻撃から守るのに必死だったのを思い出します。
受験はさせない、邪魔してやる、実の息子への言葉とは思えませんでした。
勉強している息子の部屋に行き、机の上の教科書、参考書、ノートをばらまいて邪魔をしたことが何回もありました。
息子は平然と無視して勉強していましたけど、私は本当にハラハラしていました。
試験日も、面接日も夫には内緒にしていました。
試験日がばれたら、本当に行かせないようにされるかもしれないからです。
毎日、ビクビクオドオドして、精神的にくたくたになっていました。 公立高校へ入学が決まれば、この家を出られる、そう思い、息子と私は耐えていました。
試験、面接、無事終わり、ホッとしていたある日、またつまらないことでキレた夫。
それに言い返した息子に、さらにキレた夫は、ナイフを手にし、息子の通学カバンをギザギザに破きはじめました。
息子の大事な大事な通学用のリュックでした。
本当に、一日も早くこの家を出たいと強く思いました。
無事に合格が決まり、
私と息子は、脱出への準備を始めたのでした。
あれから一年・・・・
息子は、そこまでした父親を憎んでいるかと思っていたら、違いました。
あーすることしかできない可哀想な人、そう思っているようです。
ただ、時々口にするのは、親父の血が流れている、親父の短所が俺とそっくり、いやだ、
親父みたいになりたくないと。
そして、キレて暴れることは、この部屋に越してきてからもしばらくは続きました。 暴れる人を見て来たから、暴力の連鎖なのか、同じ血が流れているからなのか、それがいやで苦しんでいました。
本当に、真面目な所、短気な所、不器用な生き方、全部そっくりなんです。
あとは、否定的な言葉を受け続け、けなされて育ったために、自己肯定感が、かなり低いです。
自分に自信がない、自分が嫌いということは、今もひきづっています。
これは娘にも言えることでした。
娘が、少しづつ自信を取り戻したのはあの家を出てからでしたけど。。。
二人の子供は、それでも明るく優しい子に育ってくれたことに、安堵しています。
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