仕事帰り、某スーパーにより買い物をしました。
いつもは、ほとんど勤務先のスーパーで買い物を済ませています。
(社員割引10パーセント引があるので)
今日は、なんだか他のお店で買いたくなり、違う駅で降りました。
Gパンに、ヨレヨレのTシャツを着て、髪の毛はボサボサ。
今日に限って、化粧直しもせず、疲れた顔して買い物をしていたと思います、
私。
そんな時に限って、知人に会ってしまうのですね。
それも一番会いたくない人でした。
「K君ママじゃない?」
(名前を呼ばずに、k君ママと呼ぶのは、ママ友の特徴?)
振り返ると、こぎれいな恰好をした婦人がたっていました。
息子の小中学校(私立の)時代の友達のお母さんでした。
毎年学校に10万円以上寄付していたお金持ちのママ友さんです。
「あ、お久しぶりです。」
そう答えながらも、どこかへ逃げたかった私です。
(どうしてこんなに汚いかっこで、会ってしまうの!)
「K君は、お元気?
どうなの公立高校は?」
「公立もなかなかいいですよ。
楽しそうに学校へ行ってますし。」
顔がひきつりながらもそう答えました。
「仕事帰り?」
そう言いながら、私の服装を上から下までジロリ。
すみませんね。汚いかっこで、いつもはもう少しましなかっこをしているんですよ
なんて、答えられるはずもなく・・・
黙って頷く。
「K君も来年、お受験するのかしら?」
「はいしますよお受験。」
(大学入試までお受験というのか。)
「どちらを目指しているk君は?」
「まだ決めていません。」
(決めててもいうもんか)
娘も息子も通った私立中学は、本当にお金持ちばかりでした。
必死に貧乏だという事実を隠していたことを思い出しました。
貧乏コンプレックスというのでしょうか
とにかく馬鹿にされるのが嫌でした。
息子が、そのまま私立高校へ進まずに、公立高校受験を選んだこと。
あっという間に、噂話は広がりました。
なんで?
どうして?
中学の卒業式では、案の定、いろんな人に質問攻めにあいました。
貧乏で、私立に通うお金がない。
この事実をいうことができませんでした。
「息子の希望で。」
そう答えました。
もちろん息子の希望という理由もありましたけど。
私は心が狭い人間です。
帰宅して息子に告げました。
○○高校(息子が行くはずだった私立高校)の同級生たちだけには負けるな!
あの子たちよりレベルの高い大学へ行って!
貧乏だからって、負けたくない、ガンバレ。
息子はキョトンとした顔で、答えました。
勝つとか負けるとか、そんなの考えてないよ。
そうか・・・
お金持ちのママ友さんには、負けたくないという気持ちは私だけだったのか。
これは本当に貧乏コンプレックスだと思いました。