俺は親父の奴隷だった・・・

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平成最後の日、皆さんはどう過ごされましたか?
陛下の最後の言葉を見て、あとはもうテレビを消してしまいました。

同じような番組ばかりです。

平成の大晦日?
令和の初日の出?

なんだか騒ぎすぎのような気がします。

平成最後の日、私は別居中の夫のことを思っていました。
一人でどう過ごしているのだろうか。
寂しくないだろうか。
ちゃんとご飯は食べているのだろうか。

こんな感じで、過去のつらい思い出は消えていて憐みだけが残っています。

息子に聞いてみました。

「お父さんのこと思い出さないの?
一人ぼっちで、可哀想だと思わないの?」

息子の答えは、思い出さないし可哀想とは思えないでした。

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俺は親父の奴隷だったから

そんな答えが帰ってきて、やっぱりまだ父親を許していないのだと思いました。

嫌なことがあると暴力をふるう
暴言を吐く。
言うことを聞かないと切れる。
大事なものを壊す。

思えばこの繰り返しで、私と子供たちは逆らうことを辞めてしまい言いなりになっていたのです。
本当に奴隷のようだったと思います。

あの家にいたら、浪人なんてとんでもないことで、たぶん息子を働かせたと思います。

育ててやったんだから恩返しするのは当たり前だろ、そんな考えの人でした。

夫は自分の親からそう言われて育ったのです。

だからそれが普通だと思っていたみたいです。
考えてみたら可哀想な人だと思います。

この世は、地獄だ。
それも口癖でした。

危うく息子もその地獄を受け継ぐことになる所でした。

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