今日も息子の話です。
私は、朝七時に、家を出ますので、息子はまだ寝ています。
帰宅は夜六時すぎで、帰ってくると部屋で勉強していることが多いです。
一時はゲーム三昧だった息子の様子に、ちょっとほっとしていました。
夕飯中、今度のアルバイト代が出たらゲーム買うからと息子は言いました。
ゲームが俺の生きがいだ、は?これが浪人生の言う言葉?
一瞬ショックを覚えましたが、今までのことを考えるといいよというしかありませんでした。
息子は小さい時からゲーム大好き人間で、小学校ではゲームの天才と呼ばれて人気もあったのです。
ところが、中学生になり、友人関係でつまづきました。
いじめたりいじめられたり、親友の裏切りにあったり・・・
そして家では、父親からの暴力に抑え込まれ、我慢の連続でした。
3DSを、踏んづけて壊されたこともありました。
そして私と二人で、家を飛び出し、それからは貧困の苦しみで、いろんなことを我慢させてきました。
このブログにすべて書き綴ってきました。
高校生になったら、部活とバイトと勉強で、ゲームからは離れていました。
そして高校二年から受験勉強をはじめたわけですが、大学に合格するまではゲームをやらないって自分で決めたみたいです。
高校二年の頃から、息子は笑わなくなりました。
(よく娘が心配していたっけ)
そして塾も行かずに必死に勉強していました。
孤独との戦いもあったと思います。
センター試験ではそこそこの数字がとれたものの、息子はそこで力つきました。
そして、後期も受けずに真っ暗な部屋にひきこもってしまいました。
もう目が死んでいました。
表情もなく、ただ真っ暗な部屋でスマホをいじっていました。
4月に心療内科を受診し、うつ病と診断されました。
その頃、ゲームを再開してだんだんと表情が出てきて、笑うようになりました。
「生きていても仕方ないと思った。
でも、ゲームが楽しくて生きる希望がもてた」と息子は言いました。
浪人生にゲーム?やはり心配です。
でも息子の生きがいを、取り上げてしまう権利が、私にはないです。
生きる希望とまでいうなら好きなようにやらせてあげようと、今は思っています。
二浪はできない、息子が一番よく知っています。