年金7万円、貯金1000万円 持ち家ありの母の老後は、安泰なはずだった。

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今日はもう少し暖かくなると思っていましたが、風が冷たかった~
もう冷え冷えで、仕事中も何回もトイレへ行ってしまいました。

母が亡くなったのは、おととしの9月ですが、時々、サ高住で暮らしていたころを思い出します。
6畳ワンルームの部屋で、いつもテレビを見ていた母、最後は笑わなくなり無表情になっていきました。
母は、本当は最後まで自宅で過ごしたかったんだと思います。

母の老後は、安泰なはずだった。

父が建てた二世帯住宅の一階に住み、老後資金は1000万円以上あったと思います。
65歳からの年金は7万円と多くはないけれど、持ち家だったし、光熱費は兄が負担。
そんなに生活費は必要なかったはず。
質素に暮らしていけば、自宅で静かに過ごせたのではないかと。

老後資金を貯めていても、持ち家があったとしても、人生何が起こるかわかりません。

兄が建てた二世帯住宅は、床暖房だったので光熱費もかなりかかっていたと思います。
兄夫婦は、一言でいうと、身の丈にあう暮らしをしていなかったのだと思います。
すっごい大きなテレビが、広いリビングにありました。
兄嫁は、海外旅行もいっていたようです。

当時、すでに貧乏な結婚生活をおくっていた私は、兄夫婦をうらやましく思っていました。
ところが、そんな生活は破綻することになったのです。

母は、二世帯住宅を手放したくなくて、貯めていた老後資金を兄に渡し続けていたのです。
その貯金が底をつき始めたころ、兄夫婦はマイホームを手放すことを決断しました。
ローンが払えなくなったからです。

実家を売却してから、現在にいたるまで、兄夫婦は、貸家に住んでいます。
母はサ高住に入居しました。
帰りたくても、帰る家はなくなってしまったのです。
母は、サ高住に入居して、無念だったと思います。

それでも、「子供たちにはよくしてもらった、幸せな人生だった」と言い、旅立ちましたので、これで良かったのだと思います。

私は、年金も少なければ、老後資金も60代になってから貯めだす始末です。
これから質素に暮らしていくだけです。

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