冷たい雨の中、息子は初日の授業にむかいました。
通学に着ていく洋服が三枚しかないという。
その三枚を順番に着ていくというのを聞いてかわいそうになりました。
私にお金を貸してというのも、もう悪いと思ったのか、我慢しているっぽい。
個別指導塾のアルバイトの研修を終えて、いよいよ講師のアルバイトを始めるらしい。
まだ授業が始まったばかりで、学校になれなくてはならないのに、もうバイトを始めなければいけない。
でも息子はもう、貧乏は嫌だと言わなくなりました。
目標があるから、その目標に向かいスタート地点にたつことができたから。
貧乏から抜け出す。
その思いは強いのだと思います。
塾の講師のアルバイトで10万稼ぐと言っています。
貧乏な親にはこれ以上頼れない、自分の力でなんとかしようと思ったのでしょう。
無理をしなくていいからと言いました、やっと受験勉強から解放されたのにかわいそうに思っています。
別居中の夫は、息子が一浪してやっと大学生になったことも知りません。