朝、7時に起こしに行くと、息子はもう起きていました。
「あれ、もう起きてるんだ」
「違う、これから寝る、一睡もできなかった」
私は耳を疑いました。
浪人生、眠れない!一睡もできずに、大事な模試を受けに行けませんでした。
まさかのまです。
悪い予感は的中してしまいました。
手も口も出さないと決めて、これ?
やっぱりだめなのかと。
悲しみと怒りがこみあげてきました。
「大事な模試だよ、今までの頑張ってきたのに。起きて行きなさいよ」
何度も説得してみました。
だんだんイライラしてきました。
お願いだから寝かせてくれと懇願する息子。
これは無理やり行かせても仕方ないとあきらめました。
本番のセンターまであと二か月弱です。
本番にこんなことが起こったら?と、不安な気持ちが広がっていきました。
今年のセンター試験の前日に、電車にのるのが怖いと言った息子。
その悪夢がよみがえってきました。
イライラしてもう何も手につかなくなり教会へ行きました。
そこには子育ての先輩もたくさんいます。
教会につくなり、聞いてよ、息子が睡眠障害で起きられずに大事な模試に行けなかったの。
少し前の模試で、D判定が出て、落ち込んでると話しました。
大事な模試を受けなかった。
これは最悪だ。
もう来年もだめかもしれない。
私の心の中は、そんな負の連鎖にあふれていました。
先輩ママの一言。
模試なんて行かなくていいよ。
本番で力を出せばいいんだから。
この言葉で、気持ちがスッーと楽になっていきました。
そうだ。
済んだことをくよくよしても仕方ないし。
それに、本当に模試は受けない方がよかったかもと思いました。
昨年のセンター前プレ模試で、息子は志望大学A判定を出して、安心しちゃったのです。
そして油断。
良い判定が出ると油断。
だめな判定が出ると落ち込む。
ならば模試など受けない方がいいのだと思って、やっと心のザワザワが収まりました。
それよりも、生活のリズムを整えるのが優先。
これは、やはり協力も必要だと思います。