今日は、何かと親しくしていたNさんのことを書きます。
過去記事に、何回か登場しています。
Nさんは、同じ職場のアルバイトの子でした。
母親に捨てられて、2歳で児童養護施設に入ったという生い立ちを持っています。
高校でもトップクラスにいて、大学は主席で卒業しました。
勉強ができる優秀な子でした。
そのNさんが、猛烈に勉強し、公務員試験に合格しました。
去年の4月に晴れて公務員になったNさんでした。
夏頃に連絡が来て会いました。
仕事が覚えられない、仕事が理解できない、そんな相談でした。
もしかしたらと思い、受診をすすめてみました。
もしかしたら発達障害なのかもしれないと思ったのです。
結果はやはり、広汎性発達障害と診断されました。
本人はケロッとしていました。
その後も、いろいろな部署で仕事をして、何ができるか模索したとのことでした。
でもNさんの入った福祉課では、残念ながら本採用にはできないと宣告を受けたそうです。
発達障害で、仕事ができないからクビということです。
実際にそんなことがあるのかと、びっくりしています。
上司からは、職歴に傷がつかないように、自主退職をすすめられたそうで、Nさんは自主退職を決めたそうです。
昨日、そのような連絡がありました。
Nさんのこと、後輩だからかわいがっていたのと、息子と同じ匂いがしたので、ずっと気になっていました。
息子も発達障害グレーゾーンと診断されています。
その心療内科では、もしかしたら虐待からの心理的影響で発達障害の症状が出ているかもしれないと言われました。
それを調べていきましょうとも言われました。
でも、息子はたとえグレーゾーンでも発達障害かもしれないという事実を受け入れませんでした。
そのまま行くのをやめてしまいました。
親に虐待された子、親の愛情を知らない子が、発達障害のような症状をみせることがあるそうです。
Nさんも、もしかしたら愛情不足で、そのように脳に症状が出てしまったのではないかとおもいました。
でも事実はわかりません。
Nさんは、とても前向きです。
せっかくなれた公務員を自主退職する道を選び、自分に向いている職業をさがすと言っています。
影ながら応援していきたいと思います。