息子は、集団行動が苦手でした。
正確に言うと、中学生になってから苦手になりました。
小学生までは、友達もたくさんいて、ゲーム好き仲間にいつも囲まれていました。
ゲームの天才とまで言われていました。
それだけゲームが好きだったからだと思いますが。
息子は私立小からそのまま私立中へ入学。
その中学は公立小から受験して入ってきた子が半分いました。
難関私立中学の受験に失敗した子たちがほとんどでしたので、もうそのフラストレーションから解放されたい子もたくさんいたと思います、そのフラストレーションはいじめへと向かっていきました。
その子たちのいじめのターゲットにされてしまいました。
外部から入学してきた子たちは、内部進学の子たちのヌクヌクした環境も面白くなかったのだと思います。
いじめは、内部進学の子たちほとんどに向けられました。
でも強い子は、そこではねのけて、立ち直っていきました。
息子の場合は、そこで傷だらけになってしまったのです。
いじめはソフトボール部の中で起こりました。
そのいじめの経験から、息子は集団行動が苦手になってしまったのです。
小学校からの親友もそのソフトボール部にいたのですが、その親友からも裏切られて、息子はソフトボール部で孤立していたのだと思います。
いじめになんか負けるな!その頃、私は息子が強くなって乗り越えてほしいという気持ちから、部活をさぼらないで頑張れと葉っぱをかけました。
息子も部活を休んだり、辞めたりすることは逃げることだと思ったのか、心が折れながらも最後まで部活を続けました。
その経験から高校に入っても、ビクビクオドオドしていて、クラスメートにもなじめなかったのです。
人にどう思われているかを極度に恐れていました。
友達ができても、嫌われるのではないかとビクビクして、自分から離れたこともありました。
集団行動が苦手だった息子にとって高校二年の修学旅行は最悪だったようです。
二年前の記事です。
落ち込んでいたのは英語が通じなかったからではなく、楽しくなかったからだったと後から知りました。
貧乏でお金がないのに、積み立てをして行った海外旅行です。
楽しくなかったなんて言ったら私に悪いと思ったのだと思います。
中学高校とつらいことばかりで、楽しい思い出は一つもないと息子から最近聞きました。
だから大学生になったら変わりたい。
大学生になったら楽しいことたくさんしたいと言っていました。
私も息子がそのように変わってくれることを願っていました。
でも性格は変わらないだろうし、大丈夫なのかなと心配していたのも事実です。
大学生になって、希望の国公立に合格できたことが自信になったのか息子は変わってきました。
今、サークルの合宿に行っています。
総勢20人くらいと聞きました。
集団行動が苦手な息子でしたので、たぶんドキドキしてでかけたと思います。
一つずつ克服して乗り越えていってほしいです。