娘と息子は、夫のたっての希望で、私立の小中高一貫校に通っていました。
大してお金もないのに、見栄とプライドで、間違った選択をしてしまったと思います。
正確に言うと、息子の方は小学校と中学まで。
高校は公立を受験し公立高校に通いました。
中三の高校受験時に、元わが家から、私と二人で逃げました。
本当は、そのまま私立の一貫校に行かせてあげたかったのですが、なんの準備もないまま、貧困母子家庭がスタートしてしまいました。
市役所のDV相談とか、児童相談所の相談員の方に、お金はなんとかなるから、逃げる勇気を持てと言われました。
お金はなんとかなるは正解でした。
なんとか、母子二人暮らしていけるものです。
普通に暮らせてます。
ワンルームから2DKに引っ越すこともできました。
息子と私、自分の部屋を持つこともできました。
DV夫と共に暮らしていたころに比べるとすべてが夢のようです。
でも、大学受験に関しては違いました。
貧困母子家庭では、教育費が捻出できません。
あのまま私立高校に進んでいたら、息子の人生は変わっていたのかと思うこともあります。
今、息子には、この貧困のみじめさをばねに頑張るという貪欲さがあまりありません。
まだまだお坊ちゃま気質がぬけていないなと思います。
メンタルも弱いままだと、息子を見ていて思います。
友達と同じように予備校に通えない
浪人生なのにバイトをしなくてはならないなど、息子をかわいそうに思うけれど。
両親が別居。
娘も息子も望んでいた家庭環境ではなかったと思います。
貧困の連鎖を断ち切るのはそんなに簡単なことではないのだと思います。