時間が止まったままの元わが家、ビィトンのバッグ

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元わが家を売りに出して、一か月たとうとしています。
未だに、オファーは全くないようです。

売れるのか心配になってきました。

連日、さまざま不動産会社から、手紙が届くようになりました。
内容は、不動産の売買のお手伝いをさせてくださいというもの。

登記の書き換えで、私の住所を知ったようです。
決まって書いてあるのは、ご近所で物件をお探しの方がいますって。

私は大手の不動産会社と専属契約を結んでしまったので、他の不動産会社に依頼することはできないのです。
本音としては、売れるならどこの不動産会社でもいいんですけど。

時間が止まったままの、元わが家

庭の掃除に、時々元わが家に帰っています。
夫が亡くなったのは、玄関入ってすぐの居間なんですが、相変わらず、その部屋のモノは触れません。

座布団が積み重なっていて、毛布があって。
夫は、そこに横になって、眠ったまま、あの世に旅立ったのかと、想像しています。

傍らのテーブルには、コーヒーカップと牛丼のカラ容器がありました。
ここで、最後の晩餐をしたのでしょうか。

台所には、空になった台所用洗剤が何本もおいてあり、冷蔵庫は冷凍食品が入ったままでした。

遺品整理、不用品整理は、家が売れてからする予定だったので、何も手をつけていません。
正直に書くと、触りたくなかったのです。

死亡推定日10月20日、その日から時間が止まったままの状態です。

ビィトンのバッグが売れると聞いて

近くのショッピングモールに、ブランドもの買取業者があって、ビィトンのバッグはどんな状態でも買い取ってもらえること知りました。
私が独身時代に買ったビィトンのバッグは、たぶん押し入れに眠っています。

探し出して、持って行こうかと考えたのですが、その押し入れは夫が孤独死した部屋にありました。
けっきょく、その部屋に入るだけで、息苦しくなったので、あきらめました。

玄関入って右側の応接間には、野球でつかうバッド、ボールがそのままになっていました。
夫と息子、毎週日曜日には、野球の練習をしていたことを思い出します。

思い出の品のはず。
でも、息子はいらないらしい。

家が売れたら、すべてゴミとして、回収されることになると思います。

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