しばらく音信不通だった、息子からLINEが来ていました。
俺はHSPだと思う？
唐突な質問でした。
HSPとは？
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。全人口の15～20%、約5人に1人はHSPと考えられています。
また、何か悩んでいるのか、心配になりました。
確かに、息子は人の顔色が気になったり、自分に自信がなく自己肯定感が低い。
中学生の頃は、心療内科を受診し、発達障害の検査を受けたこともありました。
診断結果は、グレーでしたが、息子はそれを受け入れていなかったと思います。
私は、その時から、密かに息子はアダルトチルドレンかもしれないって思っていました。
アダルトチルドレンとは？
アダルトチルドレンとは虐待や育児放棄（ネグレクト）、アルコール依存症やギャンブル依存症の親の元で育ち、社会に出てから生きづらさを感じている人のことです。 こうした機能不全家族の元で育った子どもは、自己肯定感や自尊心が低い人になってしまう傾向があります。
息子は、父親から言葉の暴力を受け育ちました。
身体的暴力もあり、それは虐待に近かったと思います。
育った環境のせいで、アダルトチルドレンとなっていたとしたらと、申し訳ない気持ちになります。
息子にはHSPの傾向があるけれど、それは個性だから、自分に自信をもってほしいと返事をしました。
就職についての相談
今、息子は自分の性格にたいして、悩んでいるのではなく、どんな職業が向いているかを悩んでいたのです。
HSPは、在宅勤務が向いているそうです。
周りの雑音にとらわれず、仕事に集中できるからです。
好きな仕事がしたいからと、大学院まで進んだ息子です。
電子工学について学んでいるので、学んだことを生かして就職が決まればいいのですが・・・
LINEでやりとりした後、息子は最後にありがとうと書いていました。
ふと、気が付いたのですが、娘もどんな些細なことでも、ありがとうという言葉を使います。
別居中の夫は、ありがとうという言葉、使ったことのない人でした。
夫に似ないでよかった、ありがとうと言える大人に育ってよかったと、思っています。
アダルトチルドレンも、HSPも、発達障害も、共通しているのは、生きづらさを抱えているということです。
この世は地獄だと、生きづらさを訴えていた夫こそ、この三つのどれかに該当していたのかもしれません。
