明け方、目が覚めてトイレに行きました。
息子の部屋のドアが開いていて、中が見えました。
真っ暗い部屋で、スマホをいじっていました。
あ、またか。
とっさに思いました。
また睡眠障害になってしまったのかと、がっかりして、私ももう眠れなくなってしまいました。
外が明るくなっていた早朝5時くらいだったと思います。
6時に布団から出て、お弁当を作っていました。
息子は部屋から出てきて、一睡もできなかったと暗い顔をして言いました。
ふーん。
それだけの返事をして職場へでかけていきました。
仕事中、やはり暗い気持ちになりました。
なんでまた?
ここで私がうろたえてはいけないのだと思いました。
浪人生の母は、ドーンと構えていなければいけないという思いがきました。
ここで、私が絶望してどうする?
ここで私が泣いてわめくわけにもいかない
母親の私が心配しても、物事はよい方向にすすむわけではないのです。
私はクリスチャンです。
夫からのDVモラハラに苦しめられていた時に、私は教会へ行くようになりました。
同じくDVに悩んでいた友人の紹介でした。
でも、教会へ行くのも夫が邪魔するようになり行けなくなりました。
そんなつらい時代に、いつも考えていたのは、海の見えるマンションに子供たちといっしょに暮らしたいと。
些細な夢をもって生きていました。
ある日、神様からの声が聞こえた気がしました。
今までよく頑張った。
今だ、今、逃げなさいって。
それからアパートを契約、すべてがトントン拍子に進みました。
そして些細な夢がかなっています。
海は見えないけれど、海の近くです。
マンションじゃないけれど、息子と2DKに住むことができています。
信じて夢を持って生きていれば、その夢はかなうのだと経験してわかりました。
なので、私は今、目の前の息子を見て悲観するのではなく、将来の息子が大学生になった姿を想像し、社会に無事に送りだすことを次の夢として描いています。
その次の夢が、日本中を旅することです。
なので、私は浪人生の母として、ドーンと構えていこうと決めました。
もう心配するのは辞めます。