他人の不幸は、蜜の味

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仕事の帰りに、コンビニにより、レジで並んでいました。

「あら!奥さん」と声をかけられました。

そちらを見ると、一番会いたくない人でした。

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元わが家、つまり夫の家の近所の長老のご婦人です。 夫が小さい時から知っている人で、唯一、夫の味方をする人でした。

この一年半、遠くで見かけることはあっても、関わりたくないので、見つからないように
隠れていました。

あ、みつかってしまったと、思いました。

案の定・・・

「奥さん、どこへ行っちゃったのよ!
出ていくなんて、旦那さんが可哀想じゃない!!」と言われてしまいました。

そのご婦人、夫にも奥さんはどこへ行ったの?と聞いたらしいです。
寂しそうに、いないと言ってたと教えてくれました。

そうか、このご婦人にとっては、初老にさしかかっている夫を、一人置き去りにした妻、 私は悪者なんだと思いました。

コンビニの中で、自分の壊れてしまった家庭の内情を話す理由もないけれど・・・

とりあえず、出て行ったのではなく、追い出されたのです。
もう何年も前から出ていけと言われていたので。
と説明をしました。

そのご婦人、目を丸くしてびっくりしていました。

そして、また質問

「子供はどうした?
子供も連れて出たの?」と聞いてきました。

「もちろんです。」

そう答えると、態度がガラッと変わり、
「あんた、働いているんでしょ?
あんたも大変だけど、身体に気をつけてがんばりなさいよ」と言いました。

徒歩10分の所へ、逃げた私が悪いのですが、
本当に、元わが家の近所の方々に、ばったり会うことが多いです。

他人の不幸は蜜の味?! みなさん、好奇の目をして、根掘り葉掘り、聞いてきます。

夫のことは、切り捨てて生きていくと決めたばかりなのに・・・

可哀想という言葉に、ちょっと反応してしまいました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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