おまえは使えない人間、息子の心に突き刺さったままの言葉

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息子は、今日久々に学校へ行きました。

木曜日に行われる卒業式の練習のためです。

私より一足先に帰宅していました。

そして嬉しそうに「クラスの半分以上が浪人だって」と言う。
なぜ嬉しそうなのか?

お察しください。

やるだけのことはやったとすっきりしています。

おまえは使えない人間、この言葉は実の父親が息子へ言い放った言葉です。

夫にとって、子供たちは道具だったのですね。

だから自分の役にたたないとわかるとよくこの言葉を言っていました。

おまえは使えない人間、この言葉を言ったのは夫だけではありませんでした。

高校一年生の時に初めて、引っ越しのアルバイトをして、なれるために必死にやっていたと思います。
一日一万円もらえる高給バイトであること。
週一回でもやとってもらえたこと。

そんな理由で引っ越しの助手のバイトをはじめたのです。

行くたびに元気がなくなっていく息子。
肉体労働だから?疲れるんだろうと思っていました。

もうやめたいと言い出した息子に、私は負けるな、逃げるなとはっぱをかけてしまいました。

そこで、おまえは使えない人間だと、今度は見ず知らずの他人から言われてしまったのです。

その言葉は、息子の心に突き刺さったままです。

茶髪のヤンキー兄さんだったようです。

引っ越しのバイトが自分に向いていないことがわかったからいいではないかと私は軽く考えていましたが、
息子の心に大きな傷となってしまっていたのです。

受験勉強中に、何度もその言葉が自分をおそってきたと言います。

自分はこの世にはいらない人間。
使えない人間なんだ。
勉強なんてしたって意味ない。
自分はいらない人間なのだ。

そこまで追い込まれたらしい。
そして苦しいから暴れる。

息子は、精神病の一歩手前まで行っていたのかもしれません。

引っ越しの仕事はトラウマになってしまいましたが、得意なバイトもありました。

人に勉強を教えることです。

息子は、今はもっと大きな夢をもっていますが、いざとなったら塾の講師となると言っています。
塾の講師ならできると食べていける道をみつけました。

塾の講師というアルバイトをしたいみたいですが、それは大学生という肩書がないとできません。

今は、心に突き刺さったものをとることが先かと思いますが。

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