今日は、同僚のお子さんの話です。
同僚の息子さんは、東京のある音大に通っていました。
地元からその東京の音大へは、二時間ほどかかり、通うのが大変だと、帰ってこなくなったと聞いていました。
大学の学費で、精いっぱいで、一人暮らしの費用の仕送りまでは無理ということで、自宅通学のはずだったのですか、友達の家にいりびたりで帰ってこなくなったとか。
手持ちのお金が無くなったら、帰ってきて親にお金をせびるという暮らしをしていました。
その同僚は子供を信じているという言い方をしていました。
それなのに・・・
先日、落ち込んだ顔をしていました。
息子が大学をやめてしまった、親に承諾なしで退学届けを出してしまった。
その事後報告は、なんとlineでだったそうです。
「大学辞めたから」
さすがに同僚は怒ったらしいです。
そんな大事なことをlineですますもんじゃないでしょって。
帰宅を促しても帰ってこなかったそうです。
親に怒られるのがわかっていたからだと思います。
その息子さん、奨学金は借りていません。
今までにかかった学費は全部親が出してあげていたのです。
総額いくらかかったのか。
かわいそうで聞けませんでした。
親の承諾なしで大学って辞めれるものなんですね。
びっくりしました。
もし私が同僚の立場だったら、ショックで、間違いなく寝込んでしまうと思います。
同僚夫婦は、最初、あの息子はもう勘当だ!勝手なことばかりしてと、最初はかんかんに怒っていたそうです。
でも少し時間をおいたら。
勝手に大学を中退してしまったけれど、ひきこもりよりはまし。
と思うようにしているのだそうです。
その息子さん、音楽は音楽でも、バンドを組んでいて、そっちに夢中になっていると、いうことでした。
私はその同僚に、なんと言ってなぐさめていいかわからず、将来はバンドで成功するかもしれないじゃないと言葉をかけました。
確かに家にひきこまれるのも、相当心配です。
好きなバンドをやって食べていけるかは別として、なんとか自分の力で生きていってくれるのなら、それでもいいと思えるようになったそうです。
大学にすすむことだけが人生じゃないのかもと思いました。