
明日は11月22日、いい夫婦の日です。
ひとり旅に行くと、あちこちで高齢夫婦連れをみかけます。
さり気なく腕を組んで歩く夫婦を見ると素敵だなと思います。
私の妹も、定年退職した旦那さんと、退職記念に北海道へ行ってきたそうです。
レンタカーを借りて、3泊4日の旅。
あちこち連れて行ってくれる優しい旦那さんなのに、家に毎日いられるのが嫌だと文句ばかり。
私と喧嘩してから、悔い改めたのか、旦那さんにつくして生きていくとLINEが来ました。
一人暮らしの私がうらやましいというけれど、私は病気をしたりケガをしたら食べていけなくなります。
一人は一人なりに大変です。
寄り添ってくれる人のいる幸せ。
ずいぶん前ですが、すい臓がんで亡くなった作家山本文緒さんの、闘病日記「無人島のふたり」を読みました。
山本文緒さんは、58歳の若さで他界されていますが、余命宣告を受けたのが120日前であったことをこの著書で知りました。
その闘病日記は、淡々とつづられているのですが、うまく死ねたらいいなの言葉には、グッときました。
山本文緒さんは、軽井沢に住んでおられて、最後の日々まで、ご主人がそばに寄り添っていました。
残していく夫への痛い思いが伝わってきました。
妻が余命宣告を受け、自宅で亡くなるまで、ご主人は支え続けたのです。
いい夫婦だなと思いました。
そして、おひとり様の私にはかなわぬことだと、現実をしりました。
病気になっても、誰も寄り添ってくれる人はいません。
いつかそんな日がくるかもしれないので、もっと精神的にも強くなっていたいです。
「これを書くことをお別れの言葉とさせてください」
作家だからこそ、残せた闘病記だと思います。
うまく死ねたかどうかはこの本を読むとわかります。
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もし生まれ変われるとしたら、寄りそえあえる穏やかな人と結婚したいです。
