夫が亡くなって、もうすぐ3カ月になります。
知らせを受けた時の動揺は、忘れもしないけれど、気持ちは徐々に落ち着いてきました。
時々、近所でも車のクラクションを鳴らすこともあった夫。
あたりまえだけど、電話もかかってこなければ、夫の車とすれ違うこともなくなりました。
本当にいないんだな、と胸が熱くなります。
一応23年間は家族だったので、やはり情というものが、多少なりとも残っています。
娘を勘当した夫
自分が、18歳になったら出ていけと言い続けていたのに、本当に出ていてしまったらあいつは勘当だ!二度と家の敷居をまたがせるなと言った夫。
娘は、家を出る前の日に、そんな父親に、今まで育ててくれてありがとうございましたと言い、泣いていました。
その言葉が、夫と娘が交わした最後の言葉になってしまいました。
夫が留守中は、よく帰ってきた娘ですが、夫と再び会うことはなかったのです。
あれから13年たっていました。
夫は、娘を可愛いと思っていたはず、娘だって父親に
愛されたかったはず。
でもお互い本心を言わずに、永遠の別れをむかえてしまいました。
私としては、孫にも会わせたかったし、夫にも娘に謝ってほしかった。
本当は和解してほしかったのです。
親子間の溝が深いまま、夫はいなくなってしまった。
娘は再び、父親の話しには一切触れなくなりました。