昨日、兄一家は、私の最後の実家だった貸家から、また家賃の安い貸家に引っ越しをしました。
今度は、母の部屋もありません。
兄夫婦の家になります。
実家がなくなるのは、これで三度目ですが、今回で完全に実家と呼べる家は消滅です。 母の終の棲家は、老人ホームとなったわけですが、 母はもう、仏壇の心配もしなくなるほど、認知症は進んでしまいました。
お盆やお正月に、帰る実家はもうありません。
私が生まれ育った本当の実家は、約20年前に、都市計画の開発のために、立ち退きになりました。
それから近所の家々も、商店街も、すべて取り壊され、影も形もなくなりました。
そこに、今は大きなビルが建っています。
そしてその立ち退き料で、買った第二の実家は、
去年、取り壊されました。
まだまだ全然、きれいで住める家でした。
でもローンが払えずに、ついに売却することになったのです。
都心にある三階建ての豪邸でした。
亡くなった父も、母も大好きな家でした。
母は、取り壊されるその元実家を見るのがいやで・・・
遠回りしていました。
そして借りた賃料24万円の貸家。
母の部屋もありました。
私も何回か泊まりに行きました。
家賃が高すぎました。
母の認知症も進んでしまいました。
兄夫婦は、引っ越すことを決断し、今に至りました。
小さいころ、遊んだ公園、買い物に行った商店街やスーパー。 目を閉じれば浮かんでくるけれど、 もう私には、実家と地元というものがありません。 地元もふるさとも消滅です。
妹も言っていました。
昔のこと思い出すと悲しくなると。
時が流れ、時代が変わっていく。
仕方のないことだとわかっているのですけど・・・
寂しいです。
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