食べたいものを、食べさせてあげたい

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チェッカーになり、今のお店で働き始めて、もうすぐ9年になります。
これだけ、長く働いていると、顔馴染みのお客様もたくさんいらっしゃいます。

いろいろな人生を見てきました。 突然、買い物に来なくなった方もたくさんいます。

その中で、忘れられないご夫婦がいます。

60代のご夫婦です。

いつも一緒にお買い物にいらっしゃって、必ずさつまいもの天ぷらを一つ買っていかれました。
奥さんと、ご主人どちらが好きなのか、聞かずじまいでした。

ほぼ毎日来られるご夫婦でしたが、ある日、ご主人が一人でおいでになりました。
今日は奥様は?と聞くと、入院されたとのことでした。

その後、しばらくして二人でいらっしゃいましたが、奥さんはガリガリに痩せていて別人のようでした。
でも、さつまいもの天ぷらをお買い上げになられたので、お元気になられたのだと思っていました。

そして、また入院。

ご主人がいらして、妻が好きだった甘納豆がないのだけど、いつ入荷しますかと聞かれました。

妻は、胃がんで、もう先が長くないんです。 食べたいものを、食べさせてあげたいと、おっしゃいました。 お菓子担当に、事情を話し、発注をお願いしました。

それから、たびたび、甘納豆を買いに来られたご主人、
半年位来られなくり・・・
どうされたか心配していました。

ある日、ご主人が、私のレジに並ばれて、

妻は亡くなりました。
甘納豆の時はありがとう、妻は喜んでいました。
でも、癌には勝てませんでした。
と、淡々とおっしゃいました。

そして。。。
ご主人は一人で、老人ホームに入居されたそうです。
今でも時々買い物に来られますが、いつもたくさんお酒を買っていかれます。

寂しさを紛らわすため?

さつまいもの天ぷらは、買われません。 やはり亡くなった奥さんが好きだったのですね。 今でも元気だったころの奥様の顔が時々目に浮かびます。

健康であること、働けること、当たり前の毎日がどれだけ感謝なことか・・・

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

皆様の応援が励みになります。
よろしくお願いします。

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