自分の夢を、息子に押し付けていた夫

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梅雨も明けて、いよいよ夏本番です。
夏と言えば、高校野球、息子の高校は順調に勝ち進んでいるようです。

夫の夢は、息子が野球を続けて、甲子園を目指すことでした。

夫自身も甲子園を目指すのが、小さいころからの夢だったのです。

でも高校時代に、レギュラーから外されて、ずっとベンチ。
それで、野球もやめてしまったと聞いています。

思えば、それが夫の人生の挫折の始まりだったのかもしれません。

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何もかも自分の思い通りになるとは限らないのに、夫は、自分の夢を息子に押し付けました。

小1の頃に、ユニフォームもバッドも、グローブも全部買ってあげていました。
一緒にキャッチボールをしたり、バッティングの練習をしたり、その頃が一番平和だったと思います。

4年生くらいに、地元のチームに入った息子。

夫はいつも同行していました。

でも残念ながら、
夫の期待通りには、活躍できませんでした。

試合で、打てないと、帰宅して、罵声を浴びせていました。
罵声だけならいいのですが、ボコボコ殴ることもしばしばありました。

やめて。
やめて。

私と息子が叫んでも、夫には通じませんでした。

何年たっても、小学校時代の夏の出来事は忘れられません。

そのうち、息子は野球が嫌いになっていきました。
打たないと、父親に怒られる、そんな気持ちでやっていても楽しいわけがないのです。

夫の楽しみは、息子とキャッチボールをすることだったのだと思います。

息子は、いつしか相手をしなくなりました。

中学に入ってからは、反発するようにもなっていました。

「俺は、おまえの道具ではない!」

父親に向かっていき、反発していました。
力も強くなり、よく取っ組み合いをしていました。
恐ろしい光景でした。

あのまま、あの家で、暮らしていたらと思うと、ぞっとします。

今、本当に平和な夏を過ごせています。
貧乏でも、なんとかやってます。

先日、息子の部屋の押し入れで、グローブとボールを発見しました。
とっくに捨てていると思っていたのに、ちゃんと大事にとってありました。

今、私と息子は、父親の話題を全くしなくなりました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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