母が、老人ホームに入ることになった時に、それはそれはすごい量のものを捨てました。
あれもこれもとっておいてと言う母を、説得するのはたいへんなことでした。
おしゃれだった母、洋服もたくさん捨てました。
母の住む老人ホームは、ワンルームの個室で、洋服ダンスは一つしかおけず、あとは、部屋にロッカーダンスがついているだけでした。 ですから、すべてを持っていくわけには行かず、泣く泣く処分したものもあります。
たとえば、夏物のパジャマだけで、10枚以上ありました。
私はそのうちの2枚を、もらって着ています。
おかげで、今年の夏、重宝しました。
妹も着れそうな洋服を何枚かもらっていきました。
実家の思い出と共に、過去のものはすべて捨てて、新生活を始めた母でした。
もうすぐ、4か月になりますが、困ったこともおきています。
認知症は、薬を飲んでいても、少しづづ悪化しています。
たぶん、薬をのむのも忘れることもあるのでしょう。
あんまり食べれなくなったと、自分では言っていますが、 冷蔵庫にある食べ物、あればあるだけ食べてしまうようになりました。
朝食と夕食は、老人ホームで食べれる契約をしました。
お昼の食料を、近所に住む妹が届けに行っています。
食パン、菓子パン、バナナ、ヨーグルト、牛乳、ポカリ等々、1週間分の食料を冷蔵庫いっぱいに入れておきます。
でも、母はそれを3日で食べてしまうようになりました。
妹が心配で見に行くと、冷蔵庫は空っぽになっていることが多いそうです。
そして、認知症が進んでいても、残っている母のプライドの高さ。
仲良くなった方が、おしゃれなようで、その方に、影響されたのか、負けたくないと思っているのか
洋服がほしい洋服がほしいというようになりました。
先日、行った時に箪笥の中をのぞいてみると、半そではたくさんあったのですが、
秋口に着る薄手の長袖が、ありませんでした。
5月に、たくさん捨ててしまったことを思い出しました。 断捨離の失敗です。 あ~捨てすぎてしまったのかと、後悔しました。
でも、おしゃれな母の希望は叶えてあげたいので、
薄手の長袖を買っていこうと思っています。
もうすぐ敬老の日です。
育ててくれた母への感謝の気持ちをおくろうと思います。
ご訪問ありがとうございました。